Moto G6 Plusをレビュー。良い意味で無難な1台。

MotorolaのSIMフリースマートフォン「Moto G6 Plus」を1ヶ月ぐらい使ってきたのでレビューをお届けします。

シリーズ先々代のMoto G5 Plusを使用したことがあり、どんな点が進化したのか気になったので購入してみました。

メリット
  • 電池持ちが良い
  • Motoエクスペリエンス(ひねるとカメラが起動など)が便利
  • 筐体デザインが良い
  • 適度に薄く軽い
  • G5 Plusと比べて指紋センサーの精度が良くなった
  • 急速充電
  • 楽しめるカメラ撮影
  • マナーモード時はシャッター音が鳴らない
  • FMラジオ搭載、補完放送にも対応
  • Android 9.0へアップデート予定
デメリット
  • 夜景に弱いカメラ
  • 上下のベゼルの面積が非対称
  • アクセサリが少ない
  • 撥水止まりで防水防塵ではない

Moto G6 Plusの概要

Moto G6 PlusはGファミリー最新のG6シリーズの内の1台です。G6シリーズは他にG6やG6 Playが展開されています。G6やG6 Play、G6の同時期に発売されたE5はローエンドモデルな位置づけであるのに対し、G6 Plusはミッドレンジモデルに該当します。

G6シリーズ共通の特徴として、18:9の縦長なディスプレイが搭載され背面は光沢のある加工が施されています。

デュアルカメラ構成で、片方は被写体深度測定用です。

ほぼ素のAndroidが搭載され余計なアプリは入ってません。UIも素のAndroidです。(でもタッチ音は「コツッ」ではなく4.4ぐらいの「ペチッ」とした音です)

Motorolaの直販サイトでの価格は税込41,907円です。

外観

G5 Plus、G5S Plusでは金属筐体でしたが、G6 Plusはガラス筐体になり見た目がさらに良くなったと思います。

側面がGalaxy S8のように外側に向かって絞られているのでとても持ちやすいです。

低価格の割に質感が良く所有欲が満たせます。

他の外観の写真は別の記事に載せていますので、こちらをご覧ください。

スペックとベンチマーク

仕様

OS:Android 8.0 Oreo
CPU:Snapdragon 630
RAM:4GB
内蔵ストレージ:32GB
画面:5.93インチ、18:9、Gorilla Glass 3
画面解像度:2160×1080ドット(フルHD相当)
背面カメラ:1200万画素 f1.7、500万画素 f2.2、デュアル相関色温度LEDフラッシュ
前面カメラ:1600万画素 f2.2、LEDフラッシュ
バッテリー:3,200mAh
端子・スロット:nanoSIM、microSD、USB Type-C、イヤホン
センサー:指紋認証、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサー、環境照度センサー
無線LAN:802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth:Bluetooth 5.0
ネットワーク:
4G(B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28/B38/B40/B41)
3G(B1/B2/B5/B8/B19(B6含む))
2G(850MHz/900MHz/1800MHz/1900MHz)
DSDS可(4G+3G)、au VoLTE可
サイズ:高さ159.9mm、幅75.5mm、厚さ8.1mm(最薄部)
重量:165g
カラー:ディープインディゴのみ
付属品:USB充電器(15W)、USBケーブル、イヤホン、SIM取り出しピン、クイックスタートガイド、LG(安全/規制/法令/保証について)
その他:FMラジオ対応、撥水(P2i製コーティング

正当なザ・ミッドレンジというスペックです。au VoLTEに対応し、少なくともUQモバイルのSIMカードでは正常に通信できることを確認しました。

続いてAntutu BenchmarkとGeekbenchの結果です。

重い作業さえしなければ引っかかりも少なく普通に使えます。少し気になるのはカメラの起動が遅めなことと、撮影直後のプレビューが遅いことです。

Snapdragon 630はSnapdragon 625よりほんの少しいいもののほぼ同じような性能です。となるとMoto G5S PlusやZenFone 3 5.5インチ版あたりと操作感は同じような感じです。

電池持ちがかなり優秀・減っても急速充電

バッテリー容量が3,200mAhと最近の他の端末と比べ多くも少なくもなくありませんが、電池持ちがかなり良いです。Snapdragon 630が省電力性能に長けているのだと思います。ゲームはせず画面をほぼ点灯させる使い方だと1日8時間ぐらいはバッテリーが持ちました。

付属の急速充電で急速充電が可能なので備えもバッチリです。

2時間以内にフル充電できてしまいます。

カメラの撮影は楽しいが品質はまあまあ

日中の屋外の風景は綺麗に撮れます。しかし室内や夜景は苦手な印象です。マニュアルモードで撮らずすべてオートで撮りました。

▲カメラのUIはシンプルです。

風景は綺麗に撮れる

普通に綺麗に撮ることができます。

夜景には弱い

夜景にはかなり弱いです。Moto G5 Plusも変わらず夜景には弱かったので少しがっかりしました。

食べ物は普通に撮れる

良くも悪くも色を盛らずに素直に写しているようです。しかしSNS映えするためには物足りないと思います。

ポートレートモードはまだまだ未熟

デュアルカメラの片方が被写体深度測定用になっています。

▲ポートレートモードで撮影した写真です。

▲ポートレートモードで撮影後、Google Photo内の編集ボタンから「ポートレートモードエディタ」機能を選択することで、ボケさせる場所やボケの具合を調整することができます。Huaweiあたりで言うワイドアパーチャ機能と同じような感じです。また、この写真のように色を保持する領域を選択することもできます。

▲これは非ポートレートモードです。

▲同じ被写体でポートレートモードで撮影した写真です。輪郭の処理が怪しい気がします。

▲非ポートレートモード。

▲ポートレートモード。

▲これは非ポートレートモードです。むしろポートレートモードを使わなくても十分に背景がボケた写真を取ることもできると思います。

カットアウト

カットアウトモードによって撮影後に対象だけを切り抜いて映すことができます。

スポットカラー

抽出したい色を選択することで、選択した色以外をモノクロにすることができます。

▲選択した色とそれ以外の色はリアルタイムで分かり、下部のバーを右へ動かすと他の色が復元、左へ動かすと全部モノクロになります。

左端の紫のペンのように光沢が少ない物体だと綺麗に色が抽出されますが、右端のマウスと中心の赤のペンのように光沢がある物体は綺麗に色の抽出ができませんでした。

Motoエクスペリエンスは便利

地味ですが結構便利な機能です。

特にMotoアクションのフラッシュライト操作(本体の2回振り下ろしでライトを点灯)、手首をひねってクイックキャプチャー(手首をすばやくひねるとカメラが起動する)は重宝しています。

災害時に便利なFMラジオ対応

イヤホンをアンテナ代わりにすることでFMラジオを聞くことができます。特に災害時はモバイルデータ通信が行いづらく、バッテリーもうまくやりくりしなければならないので、オフラインで低消費電力なFMラジオが聞けることはとても便利でしょう。イヤホンジャックも付いてるのでワイヤレスイヤホンのバッテリーが切れてラジオが聞けないということもありません。発売後のソフトウェアアップデートでFM補完放送に対応したため、対応地域ではAMラジオの放送局を高音質で聞くこともできます。

バイブが突然弱くなる?

私の個体だけかもしれませんが、しばらく使っているうちになぜか本体のバイブが弱くなってしまうことがあります。再現できる条件がわかっていないためサポートから症状再現せずで返送されてしまう恐れがあるため修理に出せずにいます。

良い意味で無難、初スマホにとてもおすすめ

デュアルカメラは唯一目立つ機能ですが楽しく撮影できる程度です。処理性能も価格なりです。目立ったすごい機能もなくそれほど尖った個性があるスマートフォンでありません。しかし裏を返せば良い意味でとても無難なスマートフォンです。値段も4万円というそこそこお手頃です。

キャラクターが踊る音ゲーをリッチな品質でプレイしたい人には断じておすすめできませんが、ブラウジングやSNSがメイン、処理性能と電池持ちのバランスが良い端末を探してるという人にはおすすめです。

個人的にはスマートフォン初心者におすすめしたい1台です。用途がまだはっきりしていないのに下手に2万円くらいのスマートフォンを買ったところで後悔してしまうと思います。このMoto G6 Plusを買うことで自分の用途は何なのか、今度買い換えるときにはもっと値段が高い端末でないと自分の用途が満たせないのか、安い端末で十分用途に対応できるのか、それともMoto G6 Plusで必要十分なのかの選択が可能になります。このように自分の用途の明確化が可能なのは正当なミッドレンジならではだと思います。

一方、カメラ性能特に夜の写りが綺麗ではないのが残念に思います。f1.7というハイエン端末さながらのカメラを搭載しているのにオートの撮影だとなかなか夜景が綺麗に撮れませんでした。Moto G5 Plusもf1.7のカメラが搭載されていましたが、こちらも夜景が綺麗に撮れませんでした。後継機は夜の撮影がもっと強くなることに期待しています。